百年の樹

伊達開拓の歴史は明治3年8月23日(1869年)からはじまります。開基百年昭和44年(1969年)には伊達町開基百年記念事業が行われ、開拓のいわれを秘めた老樹10本が「百年の樹」として指定されました。 昭和48年12月27日にはさきの10本の樹木に新たに3本が加えられ「百年の樹」として伊達市指定文化財(記念物)に指定されました。 昭和60年には13本のうち1本がやむなく伐採となりましたが、現在は12本を開拓の歴史を語る樹として大切に保護しています。

伊達の歴史とともにある大樹たち

伊達市を車で走ると開発された町の中にそこだけ避けられたように残された巨木を目にすることがあります。
これらは開拓当時に植樹されたと言われており伊達開基とともにある木々であり「百年の樹」として指定樹木にもなって保護されています。
北海道に本来無い木がほとんどであり、開拓のために離れた亘理の樹や宮中に行った記念に持ち替えられた銀杏が巨木となった樹、日本ではあまり見ない中国から持ち帰られたクルミの木など当時の人々が想いをこめて植えた樹が現在も市民を見守りつづけています。”

地名や当時の行政などにまつわる樹も

舟岡町に見られるニレの巨木はその周辺が現在は「にれのき団地」と呼ばれるほどのランドマークとなっています。
この巨木は「百叩きの樹」「裁きの大樹」とも呼ばれており、当時の司法権をもっていた伊達家がこの場所で刑執行をしていた歴史がうかがえます。

現存する12本の”百年の樹

1.カシワ(柏) 中稀府町86番地(稀府小学校:伊達市所有)
2.サイカチ(槐 ) 弄月町191番地(個人所有)
3.サイカチ(槐) 松ヶ枝町88番地(個人所有)
4.ヒノキ(檜) 末永町228番地(個人所有)
5.イチョウ(銀杏) 末永町7番地 (イオン付近:個人所有)
6.ケヤキ(欅) 鹿島町28番地1(市役所南・青少年広場歩道:伊達市所有)
7.スギ(杉) 向有珠町64番地(ポロノット:伊達市所有)
8.ニレ(楡) 舟岡町143番地(にれの木団地:伊達市所有)
9.一本かしわ(柏) 舟岡町46番地(ヤマト運輸伊達営業所付近:個人所有)
10.ケヤキ(欅) 元町78番地(伊達小学校:伊達市所有)
11.ニレ (楡) 元町78番地(伊達小学校:伊達市所有)
12.カシワ(柏) 長和町627番地(旧長和小学校:伊達市所有)

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